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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第55章 歳を重ねて…


かれこれ6時間くらいだろうか。もうすぐ夕ご飯という時間だ。

「さ、今日はこれで終わりにするかねェ。」
「よっしゃぁ!!」
『あ、待って!』

エースはやっと解放された喜びが、部屋をバタバタと出て行った。

『もう…まだ最終チェックしてないのに。』
「よいよい」
『それは、いいってやつ?』
「構わねぇよい。今年最後だからな。多めに見てやるよい」
『ふふ、優しいね。』
「最後だからない。」

マルコは目を細めて笑っていた。

「…消えてよかったよい。」
『…あぁ…キスマーク?』
「あァ…」

マルコは首筋をなぞりながら、跡を確認していく。

『イゾウに消し方教えてもらったの…』
「そうかい。次は…俺がつけてやるよい」

マルコはニヤリと笑って距離を詰めてくるが、ペシッと叩いてやった。

『何言ってんの!』

そう言っても、まだまだ詰めてくる距離に離れようとしていた。

「おーい、マルコ…ッわり」
『あー、待って待って!!何もないから!!』

開いてた扉からラクヨウが入ってきたが、顔を赤くして出て行った。

『マルコが変なことしてるからだよ?』
「…よい」
「なんだ、付き合ったのかと思ったぜ」
『はい?』
「あ、いや…なんでもねェ」

ラクヨウは何かを見て怯えた顔をしていたが、マルコの方を振り返るけどいつも通りの眠たそうな目だった。

『?? 私、先にいってるね〜』
「おう!」





Side.Marco

明日があいつらの誕生日ってこともあり、年越しだと言うこともありケーキを作るとこを見られたくねェという4番隊の要望により、俺は1日2人と執務室にこもった。

エースはもともと机仕事が得意じゃない上に1日中となるとストレスが溜まったのか本当に言葉がうるさいよい。

昼も安定の空気で食べて、6時間の仕事を終えた後エースは走って外に向かった。最終することもあったが、最後だからという理由でなぁなぁにした。

「…消えてよかったよい」

言うつもりなんてなかった。みっともない嫉妬だよい。

首筋を指でなぞっていくと、顔を赤らめていくアンに理性が揺らいだ。後一歩で…と言うところで邪魔が入った。が、それでよかったと正直思っているのに、ラクヨウのやつが余計なことを言おうとしたので黒い笑みを浮かべたら黙った。

「ったく、余計なこと言うんじゃねェよい」
「すまねェ」
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