【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第54章 無防備
エースがマルコに連れて行かれた後、私はイゾウ部屋に向かった。
『イゾウー、いる?』
声をかけると、扉が開いた。
「どうした?」
『ちょっと聞きたいことがあって…いい?』
「あァ…言いづらいことか?」
『…ここじゃ…ね』
「わかった、中はいんな。」
扉を広く開けて、入る事を促してくれた。イゾウの部屋初めてだが驚いた。私の部屋は木でできているのに、イゾウの部屋は床が違った。
『すごいッ、これは何?』
「あァ、畳って言うんだ。靴脱いであがんな。」
言われたとおりに靴を脱ぐ。
「それで?何を聞きに来たんだ?問題児娘よ」
『いや…その…これ、なんだけど』
「あァ…キスマークか?」
『早く消す方法とか…知らないかな〜と』
「…はァー、そう言う知識もつけとくんだな。」
『はい…』
「確か、温めると言いとか聞くねェ」
『そうなんだ。普段海に浸かってたからなかなか消えなかったのかな?』
「まァ、あるかもねェ。(大方こいつの色気にタガが外れたんだろうけどなァ)」
『あとね…キスにも種類があるの?』
「ブッ、ゲホゲホッ!!」
イゾウは飲んでいたお茶を吐き出してむせていた。
Side.Izou
不意を突かれた質問に飲んでいた緑茶を吹き出した。そんな可愛い顔をして何を言うかと思えば…。
『大丈夫?』
「ゲホッ、あァ…なんでそんなこと聞くんだ?」
『いや…あのね…サボとレイリーさんのキスは違ってた…から。』
そんな顔を赤くして言うもんじゃない。俺だって理性っつうものが…あるんだよ
「まぁ、そうだねェ。大きく分けりゃやり方は2つある。」
『そ、うなんだ…』
「試してみるか?」
ちゅっと油断していた唇に触れるだけのキス。
「こんな風に触れるだけのキス。あとは…」
離れていく身体を押さえ込み、顔を背けようとする前に俺は唇を当てた、驚いた拍子に開いた口に舌を滑り込ませた。
『んッ…や、イゾ…ッあ』
こりゃァ、やばいな。
そう思って、俺は理性のあるうちに唇を離した。
「と、まぁこんな感じで舌を入れてする深いキスもあるぜ?」
『…は、はい。』
「お前さん、マルコにも言われてんだろ? 男をもっと警戒したほうがいい…俺だって好いてんだ。2人きりになっちまったらこの先にも進んじまいそうだ…アン」
身体を退けてやると、律儀にお礼を言って部屋を出て行った。