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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第53章 情報を求めて


『ッう…ふ、ふぅ…』
「あら、随分見ない間に人前で泣けるようになったのね。」
「本当に…すごく驚いたわ」
「其方も、其方の家族も無事で本当によかった。」

私が泣き止むまでハンコックたちは、見守り優しく撫でてくれた。家族や兄たちとは違う優しさに心がいっぱいになった。

「泣き止んだか?」
「アンの泣き顔なんて新鮮なものを見たわ!」
「ふふッ、随分丸くなったみたいで…」
『…お恥ずかしい…///』
「良いではないか。可愛らしいのだ。女の涙は武器じゃぞ?」
「そうよ!もっと泣いて…男の人たちを困惑させるくらいにならないと!」
「姉様のようにね?」

あははッと笑いが起きる、ご飯をご馳走になり、お酒も飲んでたくさんのことを語り合った。とくにルフィの話はとっても盛り上がった。

『そういえば…私ルフィのその後知らないんだよね。』
「そうなの?」
『えぇ…戦場で逃したっきりよ。生きてるのかしら』
「あら、それは問題ないわ。」
「この島の隣にルスカイナ島と言って野生の多い島があるの。」
「ルフィはそこで冥王レイリーの指導の元修行しておる。」
『へぇ…』
「あれなら、明日、少し様子を見に行くけど一緒に来る?」
『え、いいの!?』
「レイリーに見つからなければ大丈夫よ。」
「決まりじゃ…今日は泊まって行くといい。用意させよう!」

手をパンパンと叩くと、扉を静かに開けて九蛇の戦士たちが用意をしてくれた。

「まずはお風呂にでも入ってくるが良い。誰か見張りのものをつけるか?」
『この九蛇に侵入してくる人はいないでしょう?問題ないわ。』
「私が案内するわ?」

そう言って連れてこられた、ハンコック専用だと言う湯殿。

『広ッ…』
「ここで待ってるから何かあれば言って。」
『うん。』

服を脱ぐ…と言ってもほぼ着てないのも同然なんだけど。
傷も綺麗に治っている。たくさん傷ついた体も、跡があるのは3つだけ。

広いお風呂でグーっと背伸びをする。

『今頃何してるんだろう』

そんなことを考えていると、近くに置いた電伝虫が鳴き出した。

『ん?はーい』
[はーい、じゃねェよい!!なんの連絡もしてこねェで何してんだよい!!]

広いお風呂に響く怒号。よいよいと言うところを見てマルコが痺れを切らして連絡してきたのだろう。

『…うるさい。連絡忘れてた…ごめんね?』
[全くよい…]
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