【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第53章 情報を求めて
流石に水柱でここまで高いのは…ノックアップストリームくらいしか思い当たらない。
『やっぱり、六式だね。』
困ったときの六式…月歩を使って、上へ上がって行く。数十メートルの壁を乗り越えるとやっとアマゾンリリーの街が見える。
『…懐かしい〜けど…なんか所々壊れてるような…』
屋根には修理が入っていたり、白い膜で覆われてたりと跡が残っていた。
『でも、いつも通りみんなが動いているってことは…何もなく終わったんだろうな。』
マントをつけてると流石に攻撃されかねないと言うこともあり、マントを脱いで畳むと、下に降りた。
『…ふぅ。』
「あら?」
「あなた…」
下に降りてすぐ…服装が違うのですぐに見つかってしまい周りに人だかりができた。
『いや、あの…』
「アン様よね!!久しぶり!!」
「なんでまた、ここに?」
「随分と美人さが増してるわ!」
「お肌もすべすべ〜、信じられない!」
『ちょっと…』
見覚えのない服とかも気になり出して、集まる人たちがベタベタと触れてきた時だった。
「何をしている!!」
そう厳しい声を発したのは、キキョウだった。
「ぞろぞろ集まってどーしたの?」
「不審者でもいるの?」
アフェランドラやマーガレットもやってきた。
『あの…久しぶり…です』
「貴方ッ!!」
「離すのだ! この方は蛇姫様に御姉妹の称号をもらっているのだぞ!!」
「「「えっ!?!」」」
その一言を聞くと、みんなはさっと手を引いた。
「なぜ、そこから…門から入ってきていただければお迎えできたのに。」
『…道がわからなかった。』
「船で来られたのでは?」
『いえ…送ってもらったの。』
「そ、そうですか。では、まずは九蛇の城へ。」
「私先に知らせてくるね〜!!」
少し大きいアフェランドラは走って九蛇の城へ向かった。
「それは下着ですか?もしや、うちのものたちが粗相を…」
『ううん、これは水着。こうしてた方が動きやすいの。』
「…お腹のマークは…どこかに加入されたんですね」
『うん、とっても素敵なところよ』
ふわりと笑うと周りにいた人たちが倒れて行った。
『え、覇気使ってないよね!?』
「あァ、きっと貴方の魅力にやられたのですよ。」
『へ?』
十分ほど街を見ながら歩くと、キキョウやマーガレットが街が壊れた事件について話してくれた。