【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第53章 情報を求めて
『ごめんごめん、説明不足で…。普段は海王類に連れて行ってもらってるの。』
「え、海王類に!?」
『そうよ、優しいのよ』
「話聞きたいー!!キャプテンいいでしょ!?」
白熊の彼は船に乗せてくれることを進言してくれた。
「…はぁ…ちゃんと見とけよ」
「アイアイ!!俺はベポ!!よろしくね!」
『私はアン。ありがとうトラファルガーくん、ベポ!』
「ローでいい。」
『ふふ、ありがとう、ロー。』
ローはプイッとそっぽを向いて船内に戻って行った。
『もしかして、何か怒らせちゃった?』
「ううん、そんな感じじゃなかったよ。なんでかな?」
「そりゃ、照れてるからだろ!はじめまして…俺はシャチ!」
「キャプテンのあんな顔は初めて見たよ。俺はペンギン、一応副船長をしている。」
『こんばんわ…いきなりごめんなさいね。』
「いやいや、こんな美人なら大歓迎ッ!」
「それに話も聞かせてくれるんだろ?」
『そうね…海王類の話?』
みんなが甲板にあぐらを描いて座ったのを確認して、私も座らせてもらう。
「アンはさ、なんでマント着てるの?マント暑くない?さっきどうやって海の上歩いてたの?能力者なの?今は何してるの、あ、どこかに所属してるの?してないんだったらここにきてよ!」
「そんな一気に聞くなよ。」
「そうだぞ、ベポ。1つずつでいいからな?」
『まず、そうね…マントは海の上を船もなく動くからほとんどは日焼け防止ね。正体を隠してるっていうのもあるんだけど。』
「ふーん…」
『次は、暑くないってことなら暑くないわよ。海の上を歩いてたのは、能力を使ってたの。ミズミズの実っていう実を食べたの。』
「それって伝説のやつじゃ…」
「まぁ、噂には聞いてたけど…」
『あとは…なんだったかな。あ、今はちょっと旅をしてるけど、ちゃんと所属はしてるよ。』
ピラっとマントをめくると、シャチとペンギンは顔が赤くなり青くなった。
「そのマーク…ッ」
「白ひげのところなのか。」
「四皇だよね、すごいね!」
『うん、ありがとう!親父様や家族は私の誇りよ』
ニコニコというと、シャチ達はまた顔を赤くした。
「シャチ?ペンギン? 顔赤いよ?」
「「うるせぇ!!」」
『ふふ、仲がいいのね。』
3人でずっと話していると、眠れはしなかったが海王類が起き出す時間になっていた。
『さ、私はそろそろ行くね』