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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第52章 愛と情熱とオモチャの国


『…ッ! 邪魔したわね。』
「そう急ぐな…ちょっとくらい話をしようぜ?」
『結構よ。あの約束についてはもう少し待ってくれる?まだやらないといけないことがあるから。』

あいつを倒す…それは前に感じた憎しみの心。

「フッフッフッフッ…いいねェ、そうだその瞳だ。俺が好きなお前はそうでなくちゃならねェ…フフフフ」

ドフラミンゴは能力も使ってこなかったので、そのまま月歩を使い船へと戻る。

肝心な話はなにも聞かなかった…。

『食えない奴…』

船は最終食料や準備のできた大砲が運び込まれていて、もういつでも出航ができるみたいだ。

『ただいまッと…』
「おー、おかえりーどこ行ってたわけ?」
『サッチ…とマルコ。』
「何にも言わねェでどこをほっつき歩いてんだよい?」
『ちょっとドフラミンゴのとこに。別れの挨拶をね。』
「「なに!?!」」
『親父様〜、ちょっと話があるのー。』

驚いて目を見開いている2人を置いて、甲板の真ん中に座る親父様の近くに行くと、なんだァ?と間延びした声が帰ってきた。

『私…ちょっと旅してきてもいい?』
「へ?」
「え?」
「は?」
「「「「「はぁぁぁぁぁあ!?!」」」」」

甲板に響くみんなの雄叫び。

「え、なんで!?なに!?」
「なにがあってそんなことになったんだよい!?」
『え、ちょっと行きたいところがあって…』
「グララララッ!そりゃ俺たちとじゃいけねェのか?」
『うーん、いけなくもないけど…向こうがびっくりしちゃうのもアレだし。』
「ど、どこくんだ!?」
『…まぁ、ね。それにうるさい人たちもいるし…』
「グララララッ!言えてらァ!!危険じゃないのか?」
『うん、大丈夫。』
「そうかァ、好きにしろォ…グラララ」

親父様はいつものように笑顔で許してくれた。

『ありがとう!』
「せめてどこ行くか言えよい!」
「俺たち心配だろ!?」
『クライガナ島と女ヶ島…あとシャボンディ諸島』
「前半の海じゃねぇか!」
「そんなところに1人で行くのか?お前さん」
『大丈夫って言ったでしょ?みんな心配症なんだから。』

呆けている皆は動かないので、部屋に戻って荷物をまとめる。

「あ、待てよ!アンほらこれ!」

エースが渡してくれたのは千切れてしまった青い石のブレスレットと同じみテンガロンハット。

『これ…』
「この間千切れてたの見たからな」
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