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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第52章 愛と情熱とオモチャの国


そんなこんなで最終日…この日の1番隊はやることが多くある。最終日チェック、各隊の点呼、進路確認などなど。出航はどうやら夕方にするそうでその間各々の隊は決められた仕事をしていた。

『あ…』
「なんだよい。」
『いや…ちょっとやること思い出した。ちょいちょい、デュース!!』
「なんだよ。」
『これ、はい。ちょっと代役頼む!』

バインダーと羽ペンをデュースに押し付けるように渡すと、船を飛び降りた。

「お、おい、どこ行くんだよい!!」
『ちょっと野暮用ー!!』

私は月歩を使って上空から城を目指した。しばらくするとまたあの庭に着く。が今日はプールで遊んでる様子はなかった。

『…えっと。』

見聞色の覇気を使い、ドフラミンゴの自室を探る。え、何故か?そんなのあのベタベタとかキャハハとかでかい体のやつに追われたらめんどくさいからだよ。

『…あの部屋。』

城の割と上の方、窓が開いておりカーテンが風になびいている。

『水柱ッ!!』

水の勢いを利用して、窓の淵になるとベットはまだ膨らんでおり、ずいぶん遅いなぁ〜なんて緊張感もなく思った。

『起きてる?』
「んぁ? なんだァ…寝込みでも襲いにきたのか?アンちゃんよォ」

声をかけると、ムクッと起き上がるドフラミンゴ。いつものフサフサはどうやら着てないようだ。

『いや、ふざけんな…ちょっと聞きたいことがあったから。』
「フッ…まぁいい。来い、茶でも入れてやる」
『いい、もう船を出す予定だから急ぎなの。』
「そうか…で、なにが聞きたいんだァ?」
『元七武海マーシャル・D・ティーチ。通称黒ひげの居場所…闇のブローカーのあなたなら知ってるんじゃない?』
「フッフッフッ…おいおいそりゃ買いかぶりすぎだ。いくらおれが闇の世界を牛耳ってるとは言え、そんな情報は…『知ってるでしょ?』…どうしてそう思う。」
『脱獄不可能と言われたインペルダウン。その最下層にあるLevel6から何十人と脱獄させて、ティーチは政府の要注意人物に指定されているはず…そんな男の動向を七武海のあなたが知らないわけないわ』

そう一方的に話すとドフラミンゴは得意の笑みを浮かべた。

「あァ…そうだ。あいつはあの戦争の時とんでもねェことをしやがったから俺たちにもその動向を探るように来てる。が、世の中には売っちゃならねぇ情報ってのもあんだ、わかるか?」
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