【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第52章 愛と情熱とオモチャの国
そして、席をかえてもらい4人で座れる席に変えた。エースとサボは相変わらずご飯を取り合っているが、エースの独特の眠りに入った瞬間大抵はとられていた。
『ごめんねー、サボがいっつも迷惑かけてるでしょ?』
「確かに〜、勝手にどっか行っちゃうし、電話しても出ないし、アンちゃんのこと好きすぎだし。」
『え?』
「サボくんね〜、1日5回はアンちゃんの話をみんなに聞かせに来るのよ?」
『へ、へぇ〜』
「おい、コアラッ!」
「ほんとのことだもーん。アンちゃんも大変でしょ?このエースくん?サボくんみたいに手かかりそうだし。」
『うん、すごく』
「はっ、寝てた…あー!!俺の飯!!サボ〜ッ!!」
2人は外で走り回っている。マルコに見つかって殴られればいい。
「みんなでここに停泊?」
『うん…ちょっと物資も食料も足りなくなっちゃって。そっちはお仕事でしょ?』
革命軍に加入しているサボだ、コアラちゃんもきっとそうで情報を集めに来たとかなんだろう。
『大丈夫、聞かないから。』
「助かるわ。」
久しぶりの女の子の友達に嬉しくて、2人でコール番号を交換しニコニコしていると、店の外から火の手が上がった。
「火拳ッ!!」
「竜の鉤爪!!」
「え、ぇぇ!!なんで戦ってんの!?」
『ちょっとまた壊したら怒られるよ!』
オモチャや人々はエースとサボの喧嘩の場所からドンドン離れていく。
『このままじゃ…ドフィが来ちゃう。問題起こさないでって言ったのに!』
「え?」
水の玉を投げようとしたときだった、目の前を二本のサーベルと青い炎が通過した。
「「お前らなにやってんだッ!!/よい!!!」」
『ほーら、しーらない。』
「あれって1番隊の不死鳥のマルコと4番隊のサッチ!?」
『みんなできてるからね…そこらへんに家族がいるよ。』
エースはマルコの蹴りを、サボは目の前にサッチの刀。2人は動きを止められていた。
「すごい!サボくんのに動き止めるなんて。」
『伊達に隊長してないからね。私たちもいこっか。』
「うん!」
ご飯代を多めに置いて、店を出ると4人のそばに向かった。
「お前はあんだけ言ったのによい!!問題を起こすんじゃねぇよい!!」
「ばい、ずみばぜん」
「君さ、ここ誰の国かわかってるでしょ?そんなところで暴れたらどうなるとか考えないわけ?」
「面目ない」