【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第52章 愛と情熱とオモチャの国
「この女たちは自分が勝てるとでも思ってたんだろうよォ、知識がねェってのは罪だ…フフフフ!!!」
『悪いわね、お楽しみの相手3人も殺しちゃって…』
「いや、構わねェ…女なんぞ五万といるからなァ…なァ、今からでも遅くねェ、俺の女になれよ。お前の家族は知らねェだろう?その狂気…復讐心、力の強さを!!」
少し肩が揺れた。自覚している。私はまだエースや家族、親父にもこんな汚い部分を見せたことがない。
『いいのよ、見せるつもりないし。私、個人が勝手にしてることだから。』
プールに浮かぶ首は女たちの泣き顔のまま、そしてドフラミンゴの衛兵たちが処理をしに来ていた。
「気にするなァ、いつものことだァ。違いといえば俺がしたか、お前がしたかぐらいだなァフッフッフッ」
『楽しそうね…』
「俺ァファミリー以外に興味はねェ」
その大きな体で壁に追いやられているが、恐怖は不思議とない。
「俺とお前はよく似てる…俺たちは一緒にいるべきじゃねェか?」
『嫌よ。』
そのサングラスの奥の瞳を睨み返すと、ドフラミンゴは頭を抱えて大笑いしていた。
『…じゃ、お礼は伝えたわ。言っとくけど、私の家族に何かしたら殺すよ?』
「フフフフ…何もしねぇよ」
『そう…じゃ、1週間よろしく〜』
ドフラミンゴは未だに座っていたが、構いもせずに私は街へ戻った。
『船に帰る前にこの返り血のついたやつ着替えないと。』
近くの店に行き、服を選ぶ。
「お客様にはこちらがお似合いかと…」
勝手に店員が持ってきたのは、オフショルダーのフレアワンピース。鎖骨もはっきり見えるが親父様のマークは隠れてしまう。
色も水色から群青までのグラデーション。
『可愛いんだけどな…』
「何かお気に召しませんか??」
『お腹のマーク隠したくないのよね〜、でもまぁ、帰ったらいつもの服に戻るからいいか。これに合う靴、あとアクセサリーとあと帽子…いただけます?』
「もちろんです!!」
服をフレアワンピースに着替え、靴もヒール高めのサンダル、アンクレットを1つとブレスレットを1つ、そしてツバが大きめの帽子を1つ買った。
「よくお似合いです。」
『気に入った。またくるわ』
ベリーを払って、外に出る。服は処分しといてと頼んだ。
『ん〜、たまにはスカートっていうのもいい。』
隊員たちがいる中を歩いているが誰も声をかけてこない。