【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第52章 愛と情熱とオモチャの国
『こんにちは、ドフラミンゴ様』
「何よあんたッ!!」
「若様を名前で呼ぶなんて!!」
「おいおい、喧嘩はやめろ?な?」
「分かったわ」
『…相変わらず趣味が悪い。』
「フッフッフッ…なんだァ?嫉妬かァ?」
『ふざけないで。』
「ついてたとはなァ…驚いたぜ」
『…連絡してなかった?ごめんなさいね。親父様がお礼を言ってたから伝えに来てあげたのよ。』
ドフラミンゴは相変わらず隣に女を侍らせて、尻や胸を撫でて遊んでいた。
『…あ、あと…あの衛兵とかに渡してる紙、やめてくれる?私、あなたの奥方様じゃないし、割り出されると困るわ。』
「フッフッフッ、そりゃァ…すまねぇな。すぐに始末させよう」
「若様ァ、あんな女のどこがいいんです?」
女たちはキッと睨みつけるように私を見るが、そんな物に怯えるほど子供じゃない。
『あら、私も趣味を疑うわ。そんな胸ばっかりを強調したおばさん。私の魅力が分からないなんて視力悪いんじゃない?』
売り言葉に買い言葉とはこの事だろう。別にドフラミンゴのことを取り合う気はないが、自分が馬鹿にされるのは許せない。
「ふん、たかが糞爺のところで海賊ごっこをしてるだけのおちびちゃんには分からないでしょうね!」
「私たちはいい男しか相手にしないのよ!」
「あなたの家族ごっことかの男たちも大したことないんでしょ?」
プチンと何かが切れる音がした。すぐそばにあるプールの水を操って、女どもを1人ずつ水の手で締め付けた。
「きゃァァァァ」
「なにこれッ!!」
「取れないッ!!」
『私のことは百歩譲ってもいいけど…家族や親父様を馬鹿にするのは許さない。』
ぐっと力を入れるとさらに締まっていく水の圧に女どもは悲鳴を上げた。
「糞爺は糞爺でしょッ!!」
「なにが違うのよ!! 変な家族ごっこのくせに!!」
「生意気なのよ!!」
それでも言い返してくる女たちに流石に寛大な心は持たなかった。
『敵に回しても大丈夫かどうかってのは判断できてたらよかったね。おばさん。水薙刀…武装色硬化』
そして、水で縛られていた女たちの首をはねた。一つずつプールに落ちていく首にドフラミンゴは下劣な笑みを浮かべてた。
『私、家族馬鹿にされるのは嫌いなの。』
少し服に血がついてしまった。マルコあたりにまた怒られる。
「フフフフ…いいねェ。やっぱりお前はいい女だァ」
『どうも』