【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第52章 愛と情熱とオモチャの国
『なるほど…』
「グララララ、アン…お前はいいからさっさと挨拶行ってこい」
『はーい…』
「送るかい?」
『ううん、歩いてもすぐいけるから大丈夫!』
ヒョイと飛び降りると、城へ向かって歩いていった。
街の至る所にはそれぞれの隊が物資補給や食料補給のためにオモチャや人間と交渉していた。
「おーい、アン!!どこ行くんだ?」
口いっぱいにこの国名物の食べ物を詰め込んだエースが隊を率いて近づいてきた。
『エース? 食べてばっかりで仕事してるの?』
「おう!!」
元気よく言ったエースと裏腹に後ろにいる隊員やデュースは全力で首を横に振っていた。
『…はぁ。言っとくけど今回物資の確認はマルコだから。』
「え! お前じゃないの!?」
『私は別にやる事あるからね。』
そういうと、エースの顔は顔面蒼白。当たり前だろう。いつもは生ぬるく確認している私ではなくとてつもなく厳しいマルコが確認をするのだから。不良品とか数違いなんてなったら拳骨が降りてくるレベルではない。
「まずい…お前ら行くぞッ!!」
「お、おい、エース!!」
「「「「エース隊長!!!」」」」
2番隊は引っ張られるように走っていった。
『最初からちゃんとしとけばいいのに…』
しばらく歩いていると、見えてくる城門。前回は衛兵もなく手薄だな〜と思っていたけど、今回は衛兵も立ってる。
「何者だッ!!」
「ここは王の住まう城!貴様のような女が来るところではない!!」
『その王様に会いたいんだけど?』
「なにを馬鹿な「おいちょっと待て…この女…」…」
2人はなにやら顔を見合わせて、紙を確認している。
『なに。』
「これは失礼しました!ドフラミンゴ様の奥方様だとは!」
態度が急変した2人に気味の悪さを感じた。ヒョイっと紙をとるとその紙には髪色や瞳の色、名前などの特徴が書かれていた。
『黒の癖っ毛、瞳は淡い赤、右腹部に白ひげのマーク、服装は水着にショートパンツ、少しひねくれた性格、美人。これ誰が書いたの?』
「こ、これはトレーボル様がお書きになったものです。」
『ふーん…』
その場でビリビリに破って捨ててやった。
『とにかく入るからね。』
衛兵の声を聞かずに城の中に入るとやはりプールや庭園があり…今日はそこにピンクのモフモフが水着姿の女どもと座ってた。
うちのナースたちの方が美人!