【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第52章 愛と情熱とオモチャの国
能力試合もとい水着の事件から早2日…ゆっくり進んでいたモビーだったが、ようやく目的地が見えた。
「おい、見えたぞッ!!」
「あれがドフラミンゴの治める国。ドレスローザ」
「どんな飯があるんだろうな!!」
エースはウキウキとしているが、他隊長はやはりそんなに明るくとは行かないのだろう。あくまで他海賊が治める国で、それも政府の犬である王下七武海のドフラミンゴの国となればウキウキと祭り気分ではいれないだろう。
『若干1名は呑気なもんだけど。』
「ん? なんの話だ?」
『いーえ、別に! マルコ、言ってた通り正面は海軍の船が来る場合があるから裏手側の港へ向かってね』
「分かってるよい。」
少々迂回路になるが大した問題ではないだろう。
「あと数時間で着くからない、全員甲板に集合しろい!」
船内放送をかけて、親父、ナースを含め全員が甲板に集まった。
「いいか、ここで食料及び、物資の補給を行うよい。あくまで入港許可はもらってるが、敵国なのを忘れんない!
補給物については、各隊長に一任してるからよく聞いてやれよい!
滞在期間は1週間!!1日目は物資の補給をした後は好きにしろい!ただし、出航に遅れたもんは容赦無く置いてからない。」
「「「「おぉぉぉおぉお!!!!!」」」」
『相変わらずすごい雄叫び…』
「グララララッ、楽しんでこいよォ」
『親父様は船待機?』
「親父がウロウロしてたら海軍呼んじまうもんだろい?」
『まぁ…たしかに』
「アン、ドフラミンゴの小僧に礼言っとけェ、グララララ」
『うん、行ってくるね』
「なんかあったら連絡しろよい」
『わかってる!』
マルコの目論見通り、数時間の時を経て、裏手側の港はついた。
『こっちも賑やかだね〜』
ワイワイとした雰囲気に自然と頬が緩んでしまう。
「おい、みろ!!おもちゃが動いてるぜ!!」
「信じられねぇ!!」
「すっげぇ!!」
「あ、コロシアムのこと言うの忘れたよい」
『まだ降りてないし、言えば?』
「グララララッ! 俺が言ってやる。野郎どもッ!!この島にはコロシアムがあるが参加するんじゃねぇぞォォ!!」
「分かってる!」
「親父、了解!」
隊ごとに分かれて、港へと降りていった。
『で、1番隊は?』
「いつも通り物資の確認だよい。」
『そ。今回船番は?』
「ジャンケンで負けたところが1日ごとだよい」