【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第51章 初恋
『え?』
「それ、俺らの名前だろ。」
『あ、気づいた?』
「俺とサボとルフィか…いいじゃねぇか!」
『でしょ!! 私が考えたんだよー!』
試合に疲れた私たちは甲板でゴロゴロしていてそのまま眠ってしまった。
「これじゃあ、襲ってくれって言ってるもんだよい」
「ってか、どっちも寝顔かわいすぎない?」
「こりゃ…エースもいける奴いるだろ」
「このあどけなさ、堪んないな。」
「ほんと…可愛いね。」
「そーいやよー。」
「なんだ。」
「アンちゃんって…処女?」
ゴンと思い切りサッチを殴った。続いてイゾウやハルタまでもが蹴りや拳骨を入れてた。
「だって!気にならない!?」
「なる!!」
「ラクヨウのその潔さすき!!」
「こりゃ、どう見ても初めてだろ?」
「腰つきとかも経験ないの丸わかりだよい」
「え、そんなのでわかる!?」
「お前さん、いったい何人の女を抱いてきたんだい。」
「そこらへん見とけい」
「あー、やだやだおっさんたちの発言って…ね、アン」
体がピクリと動いた。あー、嘘だろい。
『…いつから気づいてたの?』
「元海軍の人間が流石にエースがいるとはいえ、こんなところで不貞寝なんてしないでしょ?服着てないし」
『…うっ。』
「あー、アンちゃん?」
『マルコもサッチもイゾウもラクヨウも大っ嫌い!!』
「「「「……ッ!!!」」」」
こりゃ効くよい…。
「ごめん!!そんなつもりじゃなかったんだ!!腰付きがあまりにもいやらしくて!!」
『最低ー、もう見ないで!』
「すまねぇ…詫びに女にしてやるから」
『イゾウも頭大丈夫!?』
「だいたいそんなな所に寝っ転がるからだろ?」
『…否定はできない…』
「だろ?お前が文句言うのは違うだろ?」
『珍しくまともなこと言ってるけど、見てるところがいや!』
機嫌を損ねちまったみたいで、エースの側から離れようとしない。
どうしても体をじろじろ見てくる視線が気に入らない!
「はぁ…お前がいい女すぎてみんな参ったんだよい。謝るから許してくれよい」
『ッな///』
とんでもないことをとんでもない色気で言われた。全身が熱くなるのがわかる。
「な?」
『ッ勝手にして!!』
膝に頭を乗せていたエースをガンと落として、部屋に走って帰った。あんな顔で言わなくても!
『なんなのよー!』