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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第51章 初恋


俺はわかっちゃいましたー。というのもさっきからのナースの目線…わざわざマルコに言うあたり…それにアンちゃんのあの態度。恋愛経験のある俺はよくわかる。

「全くなに言ってんのかわかんねぇよい」
「おまっ、まじで言ってんの?」 

こいつは戦闘とかにおいての勘は鋭いのによ、こう言う時は全くダメだよい…ってな。

「サッチは分かったのか?今の話…」
「もちろん。」
「教えろよい! 親父もナースも目線がぬる過ぎてこっちの気が滅入っちまうよい」
「いや…たまには考えろよ」
「はぁ?」

ここは言わないでやるのが大人の対応なんだろう。

「ったく…頑張れよ長男様」
「…なんか面白ェことになってるじゃないか。」
「おう、イゾウか。なんか飲むか?」
「ほうじ茶で頼む。」
「おうよ。」

優しい俺はイゾウに暖かいほうじ茶を入れてやる。

「途中から聞いただけなんだけどよ…面白ェことになってんじゃねえか。」
「なにがだよい」
「お前さん、ほんとに言ってんのか?」
「イゾウちゃん、ダメだぜ!こいつはそう言う系疎いんだよ、昔から。ほら、顔は無駄にいいやつってのはそう言うの考えねぇだろ?」

ふと思い浮かぶ火の玉小僧と水玉小娘も顔はとてつもなくいいのに、そう言うのには全く無関心でいやがる。

「褒めてんのかよい。俺ァたしかに顔はいいがよい。」
「「自分で言うな!!」」
「悪ノリしただけだよい」
「くそ、ムカつくぜ〜」
「こりゃ、俺にも勝機はありそうだ。」
「お、なにイゾウも本気か?」
「あんな小娘でも可愛いもんさね。」
「だから、お前らなんの話してんだよいッ」
「そこがわからない時点で負けだな。よく言うだろう? 初恋は実らないって…ごっそうさん」

イゾウは妖美な笑みをマルコに向けてから、その場を立ち上がって甲板に行った。

「なんか…やばいような気がするよい。」
「ん、なんか分かった?」
「いや…そこじゃない…」
「ま、マルコ隊長!! アン副隊長とエース隊長が能力で試合してます!!」
「「なに!?!」」

俺たちが茶を飲んでいる間になにがあったんだよ。
俺たちはすぐに立ち上がり、甲板に走って向かった。
すでに人だかりができており、遠目でもわかるくらいに水やら火が待っていた。

「ったく…末っ子どもは…」
「能力試合は禁止だって言ってんだろい。」

マルコは止めにいった。
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