【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第51章 初恋
『ちょっと食休みを求む。』
「はぁー!? そんなのいらねぇだろ!すぐ消化しろよ!!」
『いや、無理だし。なに言ってんの…こわッ』
「ったくしゃーねぇな!じゃあ3分な!」
『いやいやいや、30分はいるし!我儘に言うならしない。』
そういうと、しゃーねぇなとエースは納得したようだ。
急いで食べ過ぎてお腹いたい…。
「ほらよ、アイスティーでいいか?」
いいかと聞きながら、カランと氷が入っていて冷たそうなアイスティーを持ってきてくれているのはさすがとしか言えない。
『ありがとう、サッチ! エースもこのくらい大人になってくれたらなぁー。』
「俺は大人だ!もう19だからな!」
『いや、そんなことで大人とか笑わせないで。大人っていうのは余裕のある人のことを言うのよ。私みたいに!』
「そんなこと言ってるうちはどっちも子供だよい」
『「うっ…」』
「あぁ、アン、さっきの続きだが…ナースたちの『さー
エース行こう!!』「よっしゃぁ!!」…」
私はエースを連れて話題を避けるべく甲板へ移動した。
「ったくなんで話最後まで聞かねぇんだよい、あの2人」
「まだまだ子供だからじゃないか?」
俺の話のときばっかり無視しやがって…よい。
「あら、マルコ隊長…フフ」
「なんだよい。その笑みは」
「あら、まだ気付いてらっしゃらないの?」
「まぁまぁ、いいじゃない…クス」
ナースたちはなんか意味深なことを話してる…がこっちはさっぱりわかねぇ…。
「こないだからよい、なんでそんな俺を見るんだ?」
「少しだけ教えてあげますわ。アンちゃんの初恋の話は聞きました?」
「あぁ…赤髪だろい?」
「そりゃ、この前聞いたぜ?」
「赤髪の船長さんは本当に恋愛感情はなく、おじいさんにも止められて冷めちゃったから初恋にはならないんですって。」
「「は??」」
「クス…つまりアンちゃんの初恋は…」
「あら、そこまで言っちゃダメよ。」
「このくらいなら大丈夫よ! この船にいる方で、しかも最近なんですって!!フフ!」
「…まじ!?」
「あら、白ひげ海賊団ナースが嘘をつくとおもって?」
「いや…そんなことは…」
「誰かは言いませんけどね…」
そういうとナースたちは足早に去っていった。
「結局答えになってないよい」
モヤモヤした気持ちは晴れないまま余計な考え事が増えた。