【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第4章 時は流れていく
七武海は会議終了後すぐに出ていくのが決まりのようで、ドフラミンゴはすぐに去っていった。
「今度は俺の国で会おう…アンちゃん」
そう言って数字の書かれたメモを渡していった。クロコダイルも何も言わず、同じようなメモを渡してきたので、問題になるわけにはいかないと作り笑顔で受け取っておいた。まぁ、何かの役に立つだろう…きっと。
昨日も言ったが、まる3年…配属されたばかりの時にエースに拒否されてから3年過ぎた。ちなみにあと数ヶ月で4年に入る。わたしもベテランと言われる少将にはいり、自身の隊を率いて海賊の討伐に向かうことが多くなり、すぐに出動を命じられてしまう。
「アン少将、今度はマオラ島で海賊が暴れているそうです」
『海賊名は?』
「まだ調べがついておらず、ちなみにその島は白ひげ海賊団の縄張りのようで…」
『それは…厄介ね…白ひげが出てきてしまうと、私じゃ対処できないかもしれない。』
「他中将に連絡しときますか?」
『いえ、そのまま行きましょう。どうか穏便に進むように祈りましょう』
「…そうですね、船の準備はできてます」
『先に行って…青キジさん、私はまた出ますけど。さぼらないでくださいね、いいですか?帰ってきた時に書類山ほど溜まってたら、休憩なしで机に縛りつけますから。』
「おォ、こわッ…アンちゃんも気をつけてね。俺心配だよ…アンちゃん、どんどんきれいになるし。その容姿なのに男と付き合ったことないって言うし…悪いやつに『行ってきまーす』ちょっと…もう…いってらっしゃい」
青キジさんは心配しすぎだ…。私、結構面食いなんだよね…。これも近くにいた兄弟のせいだよね。
Side.Newgert
「親父、俺たちの縄張りマオラ島で暴れているアホがいるらしいよい」
「グララララ…そりゃァ、いけねぇなァ?お前ら、出航だ、目標はマオラ島!!!!」
「「「「おぉぉおぉお」」」」
「今日の親父は気合が入ってるよぃ」
「どうもいい予感がするのさ…グララララッ」
「なに、美人に会えるとか!?」
「うるせェよぃ、サッチ!」
「いって、なにすんだッ、このパイナップル!!!」
「なんだと、このフランスパンッ!!!」
やれやれと甲板は賑やかになっていく。
いい風だ…何か面白いことを運んでくるそんな風だ。
俺は再び酒を煽った…