【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第4章 時は流れていく
会議も何時間かで終わったようで、各中将、大将が部屋から出ていくのを確認した。
「おォー、アン!!来とったんか!!」
向こうから全力で手を振ってきていたのは、もうわかるだろう。
『おじいちゃん…あ、失礼しました。ガープ中将』
「かまわんかまわん!お前はわしの孫じゃ!じーちゃんと呼んでくれ!」
「おッ、迎えにきてくれたの?アンちゃん。」
『お疲れ様です、青キジさん。そうしないと帰ってきませんよね。』
「ほんと〜にィ、優秀な部下だよねェ〜」
『黄猿さん、赤犬さんもお疲れ様です。』
「お疲れ〜」
「こんなところで油売れるほどとは、偉ォなったのォ」
『いえ、あまり時間がないので急いでおります。』
フンッと赤犬さんはさっさと去ってしまった。
「お前も大変な奴らに好かれとるの…でも、訓練生の時と同じで海軍内恋愛はご法度じゃぞ!」
『わかってるよ、おじいちゃん。さ、青キジさん、黄猿さん、厄介な方々が出てくる前にいきましょう。』
扉のそばから執務室の方へ促すと、体が急に動かなくなった。
「おいおい、いってくれるなァ…アンちゃんよォ」
『ドフラミンゴさん、これ、解いてもらえます?』
「よく気が付いたなァ…俺の糸に…いいぜ、少し時間くれるってんなら解いてやるぜェ?」
『だから、急いでるんですって…なんなんですか?』
「まず、俺はお前のことを知りたい。名前聞いたからな、歳は?」
『そんなの聞いてどうするんですか? もしかして…ロリ「ちげェ」あ、よかった。』
「で、何歳なんだ?」
「あ、それ俺も知りたい。誕生日は?」
『最初の書類に全て描いてると思いますが。』
「俺がそんなの見てるわけないでしょ?」
ドフラミンゴ、青キジさんに挟まれるってなんなんだろう。ちなみにおじいちゃんと黄猿さんは“頑張ってね”と帰っていった。
『聞いて何が楽しいのかわかりませんが…歳は15です。誕生日は1月1日です。』
「え、君入ってきた時12歳くらいじゃなかったっけ?」
『はい、もう配属されてから3年になるので…誕生日も3回きました。』
「…なんで言わないの。」
『聞かれなかったために…』
「フッフッ、ほんとに面白いやつだ。今日は解放してやるよ」
そういうとドフラミンゴは去っていった。その後青キジさんにとてつもなく責められたのは言うまでもないだろう。