【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第4章 時は流れていく
私は未だに昇格試験を受けずにいた。
『青キジさん…書類、ここにおいときますね。』
「え〜、また増えたの〜?」
『仕事は毎日やってくるんです。』
青キジさんといつものように和やかな時間を過ごしていた。が、外が騒がしくなっていった。
「失礼します!大将青キジ!七武海が入港したそうです!」
「あぁ〜、はいはい。すぐ行くよ」
今日は七武海の会議があるため、海賊が入港してくるのだ。この会議は定期的にあるため、大将や中将クラスは落ち着いた対応をしていた。
「君も少しはワタワタすればいいのに。」
『なにか?』
「初めてだよね、七武海の会議」
『えェ…今回が初めてです。』
「ふ〜ん、なら行こうか。」
『へっ? えっ、ちょっと、青キジさん!?』
青キジさんは私をかかえて、スタスタと歩いていった。視線が痛い…
『おろしてください! 青キジさん!!』
「んー、もうちょっとで着くよー」
廊下の端にピンクのもふもふしたもの、そして、そばにオールバックの男が立っているのが見えた。
『天夜叉ドンキホーテ・ドフラミンゴ…あと、砂漠の王サー・クロコダイルですね。』
「さッすが、優秀な補佐!おじさん、嬉しいなァー」
『茶化さないでください。あとおろしてください。』
“仕方ないなァ”と下に下ろしてもらうと、モフモフとオールバックの人が近づいてきた。
「フッフッフッ…青キジィ、そりゃお前の子供か?」
「そんなわけないでしょうが。」
「じゃあ、なんでこんなところにガキ連れてきてやがる。」
『…む』
「フッフッフッフ…いいじゃねーの、ワニちゃんよォ。俺ァ、可愛いやつは大歓迎だ。なんて言うんだ、名前。」
ピンクのモフモフ…もとい、ドフラミンゴは私に視線を合わせて名前を聞いてきた。
『アン…チビでも、ガキでもないです。』
「クハハハハ…お前が最年少将校か。」
「すげェじゃねぇの。俺はドフラミンゴ…ドフィと呼べ。」
「なになに〜、俺のものに手出さないでくれる?」
『わたしは青キジさんのものではありません。それより、皆さんいいんですか?あそこでセンゴクさんがすごい顔で見てますよ。』
「あ、あらら〜、じゃ、アンちゃん。またあとでね。」
「俺もあとで会いに行くぜッ。」
クロコダイル以外はなぜか約束をしてから会議に向かったのだった。
『はぁ…疲れる…』