【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第4章 時は流れていく
『誰が…そんなことを…ッ!』
「わしじゃ!!!」
『おじいちゃんッ!!』
「いやほかにも数名いてな…」
『誰ですか…そんなこと言ってるのは…』
「大将3人とその他中将たちが、何回か話をしに来ていてね…。どうする昇格試験受けてみるか…?」
『遠慮します』
「なんでじゃッ!!」
『え、だって…私、まだ子供ですよ』
「子供…???子ども扱いされるためにここに来たのか?」
『ッ…いえ!!』
センゴクの言葉は確かな正論だった。子ども扱いされるために来たわけではない。…私は…おじいちゃんのため…いや、何のために来たんだろう...
『考えさせてください…』
「だぁはっはっはっはっは!!!…そんな深く考えなくていい。そんなに力を求めていないなら好きに生きたらええ。自分の道は自分で決めたらええ。」
おじいちゃんは頭を優しく撫でてくれた。
「お前は優しいから、じいちゃんの言うことを聞いてくれたんだろう?あいつらみたいになりたいものになってよかったんじゃ」
最初はもちろんおじいちゃんのためにここにいた。が、最近は任務を通して私は自身の正義を考えた。
『……』
「中将になれば、自身で兵を率いて戦うことも増えてくるだろうもちろん活躍の舞台が増えるということだ。前線にもまだ多く出たことがない君が推薦されるということはみな何かしらの素質を感じているのだろう。前向きに検討してくれ、すべては正義のために。」
センゴクさんに言われたこと、おじいちゃんに言われたこと…正義とは何なのか…。
『重苦しいこと考えるのあんまり好きじゃない…』
こういう時はいつも…ー
ーお前は考えすぎなんだよ!
ーアンは頭いいもんな~。
ー俺はなんでもいいんだ!!
エースが頭をたたく、サボがニカッと笑って、ルフィが…
『っ…うッ…な…ッんで…ここに、いるの…ッかな』
考えないようにしていた…みんなはどうしているだろう。離れ離れになって、嫌われて…次会えるのはいつなんだろうか。
どうやら気持ちが落ちているようだ。悪いことばかり考えてしまう。
『みんなに会いたい…エース…サボ…ルフィ…』