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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第4章 時は流れていく


こんこんと執務室をノックする。中から入室を許可する声が聞こえたのを合図に扉を開けた。

『失礼します、黄猿さん…青キジさんから書類をあずかって来ました。』
「おォ~、悪いねェ~…そこにィ置いといてくれるかい~」
『かしこまりました。赤犬さんのところに向かいますが、何か持って行くものはございますか?』
「ついでにィ〜、持って行ってくれるのかい~。いやァ〜、助かるねェ~」

“はい”と手渡しされた書類を片手に次の執務室に向かった。先ほどと同じように扉をたたき、入室する。

「なんのようじゃ…ガキ…」
『青キジさんと黄猿さんから書類を預かって参りました。』
「ほぉ、ほうか…そこに置いとけェ…」
『はい、失礼します。』

赤犬さんはいつも誰にでもとても厳しい。それは彼が掲げている正義の名に恥じぬものだった。

『絶対的正義…悪を絶対に許さない…か。』

私の生い立ちをしればきっと彼は全力で殺しに来るだろう…。

『後は元帥に…か。』

最上階に位置する元帥の執務室は意外と警備が手薄である。それはまァ、元帥自体がとてつもない能力者で強いからということもあるだろう。

『失礼します、センゴク元帥…今朝の書類お持ちs…「おォ…元気にやっとったか?アン」…おじいちゃん??』

部屋の中には呑気に煎餅を齧っているおじいちゃんがいた。

「あぁ…よく来てくれた。アンくん…」

センゴクさんは疲れた様子で頭を抱えていた。

「今、ちょうどお前の話しておったところじゃ!!!」
「その話は聞き飽きたと言ってるだろうがッ!!!」
「だぁっはっっはっはっは!!アン もここに座れ」

トントンと案内されたのはおじいちゃんの隣の席だった。

『いや…あの…仕事中…「いいからいいからっ!!!」』

無理矢理座らされた席はセンゴクさんの目の前、おじいちゃんの真横だった。

「なぁッ、センゴク、かわいいじゃろ!!!わしの孫が一番じゃろ!!!」
「あー、そうだな、そうだな。」
『あはは…』
「で、アンくん。君に昇進の推薦が来ておるがどうする??」
『へっ…』
「おぉーさすが、わしの孫!!!」

何を言われたのか分からなかった...え、何、昇進??
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