【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第3章 2年を経て...
エースに追い返された後、ゴア王国で食事をしていたユギ中将と合流した。
「何かあったのかい、アン少将」
『えっ? どうしてそんなことを…』
「目が…行く前より悲しそうだ…家族とは会えなかったのかい?」
『いえ…会えたんですが…どうやら嫌われてしまったようで…。知らないって言われちゃいました…。』
「そうか…」
『嫌われるとは思わなくて…今までずっと一緒だったから余計に悲しくて…』
「そうか…私も家族に反対されているから気持ちは分からなくないよ…今までいた家族が離れていくのはつらいね…」
自然と涙があふれていた。海賊になると言った3人とは違う道を進むとわかっていた。もちろん敵になるのもわかっていたことだ。
わかっていたけど…こんなに辛いとは思ってなかった。
『尊敬するよおじいちゃん…』
自分の息子と敵対するなんて…私はこんなに胸が痛いのに…。
日が水平線に落ちていく頃、大将青キジは天竜人ともに帰ってきた。
「あ~、疲れた~…」
「お疲れさまです…早速、報告があります。」
「えェ~…休ませて~」
「まず革命軍についてですが…ドラゴンらしき男が目撃されたとされる島はここではなかったようで、この島では目撃情報は上がってきませんでした。革命軍らしきものたちもいませんでした。」
「ふ~ん…まァ…ここにいなかったんだからいいんじゃない~」
『そんな軽く…』
「それから、今朝天竜人の銃撃をあびた小舟の方ですが、船自体は盗まれたもので…乗っていたのは島の悪ガキだったようです。死体は上がっておらず、ここら辺は海流が荒く島にたどり着くかはわからないそうです。」
「まぁ…じゃ、天竜人の方には死んでましたって報告入れといて~」
「はい、かしこまりました。」
青キジさんはチャームポイントともいえるアイマスクを下げて眠る態勢に入っていた。
「大将、ここで寝るのじゃなく自室に戻ってください。」
「えェ~…はいはい。じゃ、アンちゃん行こうか。」
『え、え…あの、なぜ私が…』
「聞きたいことあるのよ…じゃ、後はよろしくヨギ中将」
「はい、お休みなさいませ」
『え…あの…ヨギ中将~』
私は首根っこをつかまれながら船内に連れて行かれた。