【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第3章 2年を経て...
「こちらに…」
天竜人は銃を持ち海へ向けた。
『な、何を…』
その目先には、小さな帆船…そこには見覚えのある青い帽子“サボ…”小さくつぶやいた。
「なんでわちきの前を横切る。下々民のくせに無礼だえ~」
ドンッと銃が火を噴いた。
「ジャルマック聖、中には子供が…」
『なッ!!』
「アンちゃん、だめだよ。」
『でも子供が!!』
「うるさいえ~、わきちを無視したこと、それ事態が罪だえ~」
天竜人は高らかに笑っていた。青キジさんに止められては私には何もできない。でも、私は見捨てることできない。
青キジさんの陰に隠れて全神経を集中させた。海に力を注ぎ…沈んでいったサボを岸に運んだ。
なんとかなんとか、生きてて…必ず助けるから…!
「わちきはゴアの国王とこれから会食だえ~、大将以外は帰っていいえ~」
「あ~はい、じゃあ、とりあえず自由時間な。16時に港集合…いいか、問題は起こすなよ〜」
『「「はい!!」」』
私たちは自由時間となり、昼食休憩にご飯を食べに向かった。
「アンくん、昼食はとるんだぞ」
『はい、行くところがあるので…そこに向かったから食べます。』
六式を使い、急いでサボを運んだところへ向かった。そこには、フードを被った誰かが立っていた。
『サ、サボッ!!』
「安心しろ、やけどはしているが生きている。お前は友達か?」
『私の兄弟なの…大丈夫なんだよね…ッ!』
「そうか…この子は私が預かろう…君は帰りなさい、君の今いる場所へ」
顔に大きな入れ墨…この人は革命軍の…
『…モンキー・D・ドラゴン…』
「私を捕まえるか、若い海軍の子よ…」
『ううん…助けてくれるんだよね。それにルフィのお父さんは捕まえれない。今は見なかったことにします。』
「そうか……君はロジャーの子か…」
『なんで…そのことを…ッ』
「あの父親から聞いている…」
『おじいちゃんか…内緒なのにね』
「そんな風に笑っているといい。子供はいつまでも笑っているもんだ…」
『…私もう1か所行かないといけないので、また必ず会いに行きます。サボをよろしくお願いします。』
私はサボを連れていくドラゴンさんを最後まで見送った。