• テキストサイズ

【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第2章 海の兵として生きる


『これはここ、って、今日までじゃん。』
「へェ~、ここまでとは…」
『きゃッ!!!あ、あ、青キジ大将ッ!!』

気配に気付かなかった...不覚。

「アンちゃんさー、この部屋どうしたの???俺が出て行くときはかなり汚れてたよね」
『えェ、掃除しました。』
「この6時間の間で?」
『6時間!?!?そんなに経っていたんですか???』
「気づいてなかったの?もう帰宅時間だよ」
『えぇぇぇぇぇ!!そんなッ、あ、青キジさん。ここの書類タワー全て今日までの締め切りの書類になるので、今から始めてくださいね。』
「えェ〜」
『え、何か言いました???』

黒い笑みを見せると青キジさんは少し慌てて席について仕事を嫌そうな顔をしながら始めていた。

『私も残ります…』
「いいよ~、今日が初日なんだから早く帰りなさいよ」
『明日からはそうさせていただきますね』
「君さァ、俺の方が上司って知ってる??」
『えぇ、存じております。なので一緒に仕事をさせていただいております。』
「はァ…ま、いいけどね」

青キジさんは諦めたようで、仕事に集中し始めた。プルプルプルと独特の鳴き声が聞こえた。

『はい、こちら大将青キジの執務室です。』
[こちら、元帥のセンゴクだ。]
『お疲れ様です、元帥…!』
[青キジを元帥室に連れてきてくれ。緊急招集だ。]
『かしこまりました。すぐにお伝えします。』

電伝虫を切り、青キジさんを見るとほんとに心底嫌そうな顔をして立ち上がった。

「緊急招集だってね、ちょっと行ってくるよ。」
『はい、いってらっしゃいませ。』

青キジさんは頭をかきながら扉へ向かっていった。

「俺のモットーはどっちつかずの正義なの…覚えといてね。今日は帰っていいよ、きっと時間がかかるだろうから。」
『…心しておきます。お疲れ様でした。』

青キジさんは“はい、おつかれ〜”と言うとスタスタと元帥室に向かっていった。

今日は出勤が初めてだったが、こんなに仕事があると思ってなかった…疲れた。能力を使い、掃除をしたことはばれていないようで少し安心した。このまま、いつまで隠し通せるか…。

ベッドに寝転ぶと疲れからか、睡魔が急速に襲ってきて…そのまま導かれるままに眠りについた。
/ 656ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp