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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第2章 海の兵として生きる


「さすがの我々海軍も海の上での戦闘において、大海を操られてしまえば戦うことはおろか、逃げることもできんだろう。この実は…四皇のエドワード・ニューゲート、通称白ひげと呼ばれる男の持つグラグラの実と同様に警戒せねばならん力だ。

今のところその力を所有している者の報告はどこからもあがっていないのでな…諸君にも気にかけていただこう!!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」







私の力を海軍は欲している…なのにどうしておじいちゃんは隠せといったのか。おそらく…

『人間兵器として使われる可能性があるから…かな』

いやそれとも、おじいちゃんは私がいずれはエースやルフィのように海賊になる道を考えているのだろうか…。

『考えてもわからないか…』

とりあえずは今は海軍にいるわけだし、全力を尽くすかな。







ーーー
ーー


月日どんどんと流れていき、入隊をして2年が経とうとしていた。
12歳になった私は少し身長も伸びていた。

「アンーー!!」
『おはよう、アルト』
「相変わらず大人な対応だな」
『今日も元気そうでよかった』
「あぁ…って違う!!ついに来たぞ!!!」
『来たって何が???』
「これだよ!!!」

と見せられたのは1枚の羊皮紙だった。そこには【配属先異動証書】と小難しく書かれていた。

「各自ポストに入ってるってさっき放送で言っててよ!!俺、すぐに取りに行ったぜ」

ニシシと笑う彼は本当に20歳なのだろうか。

「お前のも取りに行こうぜ!!一緒に見ようぜ!!」
『うん!!取りに行く』

ポストの中を確認すると確かに【配属先異動証書】と書かれているものがある。おそるおそる確認するとそこには…

「…あァ、あの人のところか。さすが主席って言われるだけあるよ。頑張れよ…大将付き補佐官!!」

そう、私が配属されたのはおじいちゃんの元ではなく、海軍大将青キジの秘書だった。

いやいやいや…さすがに飛ばされすぎ。普通、もっと下の部隊から始まるでしょうに。

「あ、ここにいたのか。アンくん」
『おはようございます、カージマス中将!!』
「あぁ、おはよう。君のところに昇格の案内が来ていたから持ってきたよ。」

“はい”と渡されたその紙には衝撃の事実が記載されていた。
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