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負けられない勝負【黒子のバスケ】

第16章 桐皇学園高校:ハーフタイム




女子部員の事は知らないが、彼女の言っていた男子部員は梓弓の中学時代の先輩で同じ弓道部だった

梓弓は彼から弓道の面白さを教わった

先輩は全国優勝が狙えるだけの選手だったが、ある日先輩は梓弓をかばって怪我をしたのだった

その後先輩の弓の音の異常に気がついたが、梓弓は先輩の迫力に負けみんなには黙っていたのだ

その結果、無理な力が右手にかかり痺れがおきて弓を引けなくなったのだった



梓弓はそのことが原因で弓道を辞めてしまったのだ



その先輩から先日、もう一度弓道を始めたから梓弓にももう一度弓道をして欲しいと言われた

ただ、梓弓が進学した桐皇学園には弓道部がなく、時々海常高校で一緒に練習をさせてもらうしかなかった

すでにバスケ部のマネージャーを引き受けていた梓弓は弓道を本格的にやりたい意思はあまりなかったし、梓弓にとって今は弓道よりもバスケのほうが好きになっていた





青峰「俺、梓弓が弓引いてる姿好きだな」

梓弓(好きって・・・今、青峰くん私の弓道が好きって・・・)

黙って梓弓の話を聞いていた青峰の呟いた一言に、梓弓は真っ赤になり俯いてしまった

青峰も自分の発言が梓弓に告白したようだと思い顔を真っ赤にして梓弓から眼を反らしていた



突然の青峰の告白《実は弓道をする姿への告白だったが》に今吉は唖然としていた

今吉「(なかなかやるやないか青峰。もう少し直球のほうがこの嬢ちゃんにはわかりやすいわな)え~、コホンッ。嬢ちゃんも気がついたことやし、そろそろ帰ろか、青峰」

今吉はわざとらしく咳払いをすると2人をつれて保健室を後にした







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