第15章 桐皇学園高校戦:第2クォーター
青峰「で、どこのどいつに閉じ込められたんだ?」
梓弓『・・・』
梓弓が少し落ち着いたのを待って青峰が問いただすが梓弓は何も答えず黙って俯いたままだった
青峰「何で、黙ってる?」
梓弓のだんまりに青峰の機嫌が少し悪くなった
梓弓『言いたくないから。私が悪いから閉じ込められたの、だから言えない』
青峰「お前、俺が見つけたからよかったけど。へたしたら朝まで閉じ込められてたんだぞ?それなのにそんなやつを庇うのか?」
梓弓の言葉に青峰は怒り始めた
青峰は強い口調で問いかけるが、それでも梓弓は黙ったままだった
梓弓(だってあの先輩は青峰くんのことが好きなんだよ?そんな先輩のこと、青峰くんになんて言えない)
青峰「あ~そうか。もういい!!勝手にしろ!!」
黙りを決め込む梓弓に青峰は怒って自分の部屋に帰ってしまった
梓弓『青峰くん・・・・』
梓弓はどうしていいのかわからなくて途方にくれてしまい、青峰の去って行った廊下を茫然と見ていた
今吉「嬢ちゃん、今のはあかんわ。青峰は嬢ちゃんがいなくて、ものすごうあせってたんやで?例え相手が青峰のことが好きな先輩だとしてもちゃんと話さなあかんわ」
梓弓『どうして?』
先輩のことを言われた梓弓は驚いた顔で今吉を凝視していた