第14章 桐皇学園高校戦:第1クォーター
桐皇学園バスケットボール部の部員は全員が寮生活をしている
全国から勝つために集められた選手がみっちり練習できるようにとの学校側の配慮だった
翌日、梓弓は今吉とさつきの強引な勧誘でバスケ部のマネージャーになっていた
梓弓の仕事は青峰を練習に連れてくることから始まる
練習嫌いの青峰はよくサボっていたが、梓弓が一緒に部活をするようになってからは文句を言いながらでも遅刻もせず毎日練習に参加していた
今吉とさつきはそんな青峰の梓弓に対する気持ちに当然気づいていたが、当の本人は全く気づいていなかった
練習が終わると青峰に家まで送ってもらい、朝練までに青峰が迎えに来る
そして部活に参加して、みんなの怪我の状態を観察し悪いところを直していく
梓弓は忙しくても充実した毎日を送っていた