第14章 桐皇学園高校戦:第1クォーター
黄瀬「青峰っち、キャプテンの言うこと聞いたほうがいいっスよ。怪我人の青峰っち倒したって、嬉しくないっス」
素直じゃない青峰を説得しようと、黄瀬はわざと青峰を挑発する発言をしていた
梓弓『青峰くん・・・』
青峰「あ~もう!!泣くなよ。わかったよ今日は大人しく見学しとくよ」
梓弓の潤んだ瞳からは今にも涙が溢れ落ちそうだった
青峰はふて腐れると、ドスンッとベンチに座った
桃井「梓弓、湿布貼ってあげて」
梓弓は救急箱を受け取り無言で青峰の腕に湿布貼っていたが、俯いた拍子に瞳に溜まった涙がポロッとこぼれ落ちてしまった
梓弓『ごめんなさい・・・私のせいで・・・』
梓弓は何度も青峰に謝っていた
青峰がどんなにバスケットを好きなのか梓弓は知っていたからだ
練習試合とはいえ、帝光中時代のホープ黄瀬との試合をどんなに楽しみにしていたかも・・・
青峰「泣かなくていい。今日1日大人しくしてりゃ、明日にはバスケしてもいいんだろ?じゃあ大丈夫だ。黄瀬との対決はどうせ俺が勝つんだし、黄瀬の連敗記録が1つ減るだけだ」
青峰は梓弓の頭を撫でながら優しい笑みを浮かべた
(((誰だ・・・こいつ・・・)))
その場にいた全員が青峰の態度に唖然とし、特に帝光中時代の青峰しか知らない黄瀬は、別人を見ているのかと思った