第14章 桐皇学園高校戦:第1クォーター
青峰「よう。かっこよかっただろ?」
桃井「梓弓?」
さつきが不思議そうに梓弓に話しかけるが、梓弓はまだ青峰の右腕を見たままだった
梓弓『青峰くん、右腕かして・・・』
青峰「なんだよ、急に。俺の腕に惚れたのか?だめだ『青峰くん!!ふざけてないで腕をかして』
突然の大声に体育館中がシーンとした
青峰が動かないので梓弓は勝手に青峰の腕を掴んだ
青峰「っ・・・何だよ突然。みんなの前で告白なんてすんなよ」
青峰はまだふざけていたが梓弓は真剣だった
梓弓『さっき私を助けた時、怪我したでしょう?』
桃井「本当?大ちゃん。見せて」
梓弓の言葉にマネージャーのさつきは慌てて青峰の腕の怪我を見ようと近づいた
青峰「なんでもねぇよ。こいつの勘違いじゃないか?」
青峰は梓弓に右腕を掴まれたままさつきから右腕を隠そうとしていた
梓弓『青峰くん右利きよね?なのに何で利き腕でドリブルしてるのに音がおかしいの?』
梓弓は今にも泣き出しそうなほど瞳を潤ませ、青峰を睨んでいた
桃井「音?」