第14章 桐皇学園高校戦:第1クォーター
梓弓『え~~~!!なんで?』
桃井「だって梓弓の言うこと素直に聞いたじゃない。毎回毎回大変なのよ」
ハァ~とさつきは大袈裟にため息をついた
梓弓『でも今日のはたまたまで・・・』
桃井「お願い。マネージャーなんてただでさえ大変なのに、大ちゃん探しを毎日やらされてる私を助けて。ね?」
そんな大役を任せられても困る梓弓は断ろうと言葉を濁すが、手を合わせてお願いされれば頷くしかなかった
桃井「ありがとう!!じゃあ今日はとりあえず見学ね」
さつきは強引に梓弓の腕を引くと体育館に急いだ
体育館に行くともう試合は始まっていた
さつきは監督に梓弓のことを説明するとベンチに座らせた
梓弓(あっ・・・青峰くんだ。すごい・・・格好いい・・・)
いつものふざけた姿からは想像できないほど真剣な表情に梓弓の瞳は釘付けだった
1人で海常高校の選手を抜いていく青峰は、素人の梓弓でもわかるくらいすごく上手かった
青峰に見とれていると、となりのさつきが笑いながら話かけた
桃井「バスケしてるときの大ちゃんかっこいいでしょ?」
目が離せなくて、梓弓はコクコクと無言で頷いていた
梓弓(あれ?青峰くんって確か右利きだったよね?)
無心で青峰を見ていた梓弓は少し考え込み、ハーフタイムに入ると青峰に近づいた