第14章 桐皇学園高校戦:第1クォーター
梓弓『先輩、何の用でしょうか?』
起き上がってみるとそこには予想通り梓弓が立っていた
井上「ん?俺と付き合って欲しいんだ」
(こいつ何言ってんだ?たしか彼女いただろ。しかもしょっちゅう浮気しては彼女や女泣かしてるって噂あるよな)
梓弓『そんな、無理です、私なんて・・・』
梓弓は両手をブンブン振って井上の申し込みを断ろうと奮闘していた
井上「そう?梓弓ちゃん、とっても可愛いよ」
井上は梓弓の身体をじっくりと眺めていた
青峰(こいつ、絶対梓弓の身体が目的じゃないか)
少しづつ追い詰められていく梓弓を見ていた青峰は《しゃ~ないか》と呟き飛び降りた
青峰「梓弓、遅いぞ。あんまり来ないから寝てたじゃないか」
梓弓『!!青峰くん!!』
いなりの青峰の登場に、肩を抱かれたことも気付かず叫んでいた
井上「何だお前。俺は彼女に話があるんだ」
青峰「だめですよ先輩、梓弓は俺の可愛い彼女なんですから、からかわないでくださいよ」
梓弓(か、可愛い?!!彼女?!!)
井上「彼女?彼氏はいないと聞いたが?」
梓弓をさらに引き寄せる青峰を井上は不審そうに見ていた
一方、腕の中の梓弓は言われた言葉に眼を見開いて青峰を見上げていた