• テキストサイズ

負けられない勝負【黒子のバスケ】

第8章 海常高校戦:延長戦②




実は、真弓子の実力はキセキの世代の特訓によるものだった

中学時代、真弓子はもっと強くなりたくて、幼馴染の青峰に頼みこんで特訓をして貰っていたのだった

それがいつの間にかキセキの世代全員からの特訓になっていた



青峰からは自由なバスケを、黄瀬からはコピーの極意を、緑間からは3Pを、赤司からは司令塔のセンスを、黒子からはミスディレクションを、紫原からはディフェンスをそれぞれ教わった

真弓子は本当のキセキの世代№1だった

あの事件さえなければ・・・





真弓子『そんなに暗くならないで。バスケは何処でも出来るわ。みんながいてくれて一緒にバスケしてくれてとっとも楽しい。それに笠松先輩にも会えたし』

そう言うと真弓子は鮮やかに笑い頬を染めた





怪我をしたままの身体で一生懸命に楽しそうにバスケをする真弓子に、赤司の恋人である夢芽がある提案をした

夢芽が持つ特別な能力《人の怪我を移し取って完治させる》を使って真弓子の怪我を治したのだった

真弓子『夢芽ちゃん・・・』

真弓子の怪我を移した夢芽は痛みを堪えて赤司の胸にしがみついていた

赤司「多分、夢芽はしばらく歩けない。真弓子の怪我はそれだけ深かったんだ。夢芽が負った怪我は真弓子の怪我そのものだけど、本当に自分が負った怪我じゃないから真弓子のように走れなくなったりしない。だから、思いっきりバスケをしてくれ、夢芽のために」

赤司は気を失った夢芽を愛おしく抱き締めたまま、真弓子を真っ直ぐに見つめた



真弓子『ありがとう、夢芽ちゃん・・・私、もう一度バスケをするわ。大好きなバスケを。笠松先輩と一緒に』

真弓子は赤司の腕の中で眠る夢芽に約束し、笠松を見上げた

笠松「ああ・・・今まで出来なかったバスケを一緒にやろうな」

笠松も嬉しそうに笑っていた





それから夕方まで、メンバーを交替しながら真弓子は思う存分バスケを楽しんだ






/ 190ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp