第6章 海常高校戦:第4クォーター
真弓子「練習帰りに不良に絡まれて、左の足首に怪我をしました・・・足の切断は免れましたがしこりが残り激しい運動が出来なくなったんです。大好きなバスケが出来なくて悲しくて・・・みんなが楽しそうにバスケをする姿を見たくなくて退部したんです・・」
笠松「不良って・・・まさか・・・」
身に覚えのある話に、笠松は唖然としてしまった
真弓子「そうです・・・先輩に助けてもらった時です・・・」
真弓子は笠松の肩から顔をあげると、真っ直ぐに笠松の顔を見つめた
笠松「じゃあ、あの時怪我をしてたのか・・・くそっ、警察じゃなくて病院へ連れていくべきだった・・・」
笠松が真弓子の怪我に気が付いていれば、真弓子は今も大好きなバスケを出来たはずだと思うと、笠松は悔やんでも悔やみきれなかった
真弓子「先輩のせいじゃありません。あの後すぐに病院に行きましたが手遅れでしたから」
夜、真弓子は足首の激痛と高熱で眼が覚め直ぐに救急車で病院に運ばれたが、たちの悪い細菌に感染していて足の切断を宣告されたのだった
足を切断すれば大好きなバスケを出来なくなるのは決定的で、高熱で朦朧としていたが真弓子は必死で《切断だけは嫌》と両親に懇願したのだった
結局切断はしなかったが、足首にはしこりが残ってしまい、走ると転んでしまうのだった