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負けられない勝負【黒子のバスケ】

第5章 海常高校戦:第3クォーター




笠松は適当な場所まで逃げると、草むらにしゃがみこみ真弓子を隠した

真弓子は笠松の手を握りしめたまましゃがんで自分の身体を抱き締めた

身体の震えが止まらないのだ



真弓子が震えていることに気がついた笠松は、繋いだ手を放し両手で強く抱き締めてやった

笠松「大丈夫だ。黄瀬は柔道も空手も段を持っているしボクシングも心得ている。あんなやつらに負けるはずがない。大丈夫だ」

笠松は真弓子を強く抱き締めたまま優しく頭を撫で、耳元で優しく囁いた





何度も何度も・・・





真弓子は抱き締められた強い腕と頭を撫でる優しい手と甘い囁きに、切迫した場面だというのに羞恥で気を失いそうだった

真弓子(///先輩・・・)

真弓子は顔を笠松の胸に埋ずめ両手でシャツをしっかりと掴んだ





笠松(可愛い・・・それに・・・いい匂いだな・・・女の子って、こんなに小さいんだ・・・)

バスケ選手としては決して大きいとは言えない笠松でも、簡単にスッポリと抱き締められる真弓子の身体

身体の震えが収まり真弓子が顔を上げると、真弓子を見つめる笠松と眼があった





真弓子「///せんぱい・・・」

無意識の真弓子の呟きに笠松の心臓がドキンッとはねた



身体はぴったりと密着し・・・潤だ瞳で見上げられ・・・薄く開いた唇からは鈴のような声が漏れ・・・・しかも誰も来ない草むらに2人っきり・・・







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