第5章 海常高校戦:第3クォーター
3人3様の天然っぷりで歩いていると車が一台、目の前で止まった
男1「ねぇねぇ彼女!!1人で2人の相手してんなら俺たち3人の相手もしてよ。俺たちのほうがいいことしてあげるよ♪」
真弓子が目に見えて怯えたのがわかった笠松たちは、真弓子を男達から隠すように前に出た。
笠松「あんたらの相手が出来るような子じゃないんで、どっか行ってもらえませんか?」
黄瀬「そおっす、俺たち早く帰らないと監督に怒られるっす」
笠松と黄瀬は出来るだけ穏便に済まそうと、見た目だけは穏やかに男たちの誘いを断った
ただ、心中は穏やかではなかった
男1「お前らに用はないんだよ、どけ!!」
男2「そうそう、俺たちが話かけてるのは後ろの可愛い子ちゃん」
男3「何も怖くないよ、俺たちが優し~く遊んであげるよ」
明らかにいやらしい声をかけられ、真弓子は無意識に笠松の服をつかんでいた
真弓子の震えがつかんだ服から伝わり、笠松は真弓子の手を握ると優しく囁きかけた
笠松「大丈夫だ。俺たちが守ってやる」
真弓子は安心したように頷き、笠松の背にピッタリと寄り添った
それを横目で見た黄瀬のこめかみに青筋が立った
黄瀬(先輩ずるいっす。おいしいセリフ言うだけじゃなく、手まで握って。あ~あ、しかも真弓子ちゃんもあんなに先輩にピッタリくっついて・・・あ~くそっ!!何こいつらキューピットしてんすか。先輩鈍いからまだまだチャンスはあるって思ってたのに。あ~!!むかつくっす)
笠松と真弓子の様子に、黄瀬は機嫌はどんどん悪くなっていった