第29章 洛山高校戦：第３クォーター

赤司《二度と夢芽を俺に近づかせるな。頼む・・・》






黒子にだけしか聞こえなかったが、さっきの態度とは正反対の優しい声だった

赤司に突き飛ばされ地面にしゃがみこんだ夢芽は暴然と去っていく赤司の背中をただ見ていた



黄瀬「夢芽ちゃん、大丈夫っすか？」

黄瀬の声がするが赤司の暴言が頭の中で繰り返される





夢芽《もう用がない・・・遊んでただけ・・・好きじゃない・・・》






焦点のあっていない夢芽の頬を黄瀬は優しく叩いた

黄瀬「夢芽ちゃん!!赤司っちのあの言葉には何か理由があるっすよ。夢芽ちゃんと付き合うようになってから赤司っちからメールがくるようになったっすよ。《夢芽に手を出したらぶっ殺す!!》って。俺、同じ学校でもないのに毎日っすよ？それだけ夢芽ちゃんの事が大好きって事っすよ」

黄瀬は夢芽を勇気づけるように、赤司が送ってきた恐喝のようなメールを夢芽に教える