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負けられない勝負【黒子のバスケ】

第29章 洛山高校戦:第3クォーター




赤司「近づくな!!」

赤司が怒鳴るが怒っている理由が全くわからない夢芽はそばまでくると赤司を見上げた

怒ってはいるが瞳は優しいままな事に気づき、夢芽はホッとして赤司の腕を掴んだ



夢芽『何をそんなに怒っているの?こんな傷くらい直ぐにわからなくなるわ。心配しないで』

夢芽は赤司の瞳を覗き込むと微笑んだ

その言葉を聞いて赤司の瞳が一瞬微笑んだような気がした





赤司「そんなもん心配なんてするか!!近づくなって言ってるだろ」

赤司はそういうと夢芽の頬の傷を覆っていたガーゼを引き剥がした

夢芽『っ痛・・・』

綺麗な白い肌に浮かび上がった醜い切り傷の痕・・・

夢芽が小さく顔を歪め、無理矢理ガーゼを引き剥がしたせいで傷口から血が滲み出てきていた




黒子「赤司くん何を「黒子は黙ってろ!!」

夢芽の様子がおかしいことに気付いて追いかけてきた黒子が赤司を慌てて止めようとしたが、赤司に睨まれてしまった

黒子の後ろには黄瀬もいた



夢芽『征くん・・・(怖い・・・)』

夢芽は初めて赤司の事を恐いと思った

夢芽は恐怖で震え、怯えた瞳で赤司を見上げることしか出来なかった



赤司「俺の名前を呼ぶな!!お前なんかにもう用はない。二度と俺の前に現れるな」

赤司の言葉に夢芽の身体が硬直した










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