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負けられない勝負【黒子のバスケ】

第29章 洛山高校戦:第3クォーター




黒子 (赤司くん・・・ったく、今から開会式だというのに・・・仕方ありませんね、カントクは適当に誤魔化しておきましょうか)

黒子はため息を付くとそっとその場を離れた

黒子が去って行ったことを確認した赤司は、左手を夢芽の腰に回して、再び口づけに集中した



赤司(久しぶりの夢芽の唇・・・柔らかい・・・)

目の前の愛しい彼女の唇を貪りながら赤司の気持ちは落ち着いて行った

キスに夢中になっていた赤司の右手が無意識に夢芽の服の中に入った瞬間、夢芽の身体が小さく強張った





赤司「夢芽・・・ごめん」

赤司は小さく謝ると服の中から手を引き夢芽を抱き締めた

口調はいつも温和で丁寧だが赤司には人を萎縮させる雰囲気がある

けれど夢芽にはいつも優しく恐いと思ったことは一度もなかった

けれど今は・・・恐い・・・赤司がしようとしたのは夢芽の知らない行為だからだった

少しでも夢芽が躊躇えば決して無理強いはしない・・・



夢芽「(大丈夫、恐くなんてないわ。赤司くんなら・・・)///嫌じゃ・・・ないよ・・・』

夢芽が赤司を見上げ震える小さな声で呟くと、赤司の心臓が大きく跳ねていた

赤司「夢芽・・・」

見下ろした夢芽は長いキスのせいで頬が紅潮し瞳が潤んでいた






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