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負けられない勝負【黒子のバスケ】

第27章 洛山高校戦:第2クォーター




夢芽『赤司くん、右手かして・・・』

赤司「どうした?右手でもう一度キスして欲しいのか?」

赤司は内心ギクッとしたが、そ知らぬふりをして夢芽をからかった

実はさっき夢芽の頭を庇ったときに右肘をかなり強く地面に打ちつけたのだ

ただの打ち身だが、それでもかなり痛い

2・3日はバスケをしないほうがいいだろう、そう思っていた

夢芽に言えば心配させるし、その原因が自分にあると思ってまた泣かしてしまいそうで言えなかった



赤司(まさか気づくはずないよな?)

夢芽『赤司くん・・・右肘怪我した?さっき助けてくれた時に・・・』

赤司の様子にそう確信した夢芽は赤司の右肘を掴んだ



赤司「っ!!」

優しく掴んだだけなのに赤司の顔が歪んでいた

夢芽『なんで、教えてくれないの?私に言うのはいや?』

悲しくて、夢芽の瞳からは涙が零れ落ちていた



赤司「違う。心配させたくなくて・・・ごめん。余計心配させたんだな?大丈夫だ。2・3日動かさなければすぐ良くなるから。泣くなって」

赤司は夢芽の涙に弱かったので、どうしていいのかわからなくてオロオロしてしまっていた

夢芽『右腕、貸して・・・』

夢芽は赤司が大人しく出した右腕を掴むと腕まくりをした

肘は真っ赤に腫れあがり血が流れ痛々しかった






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