第26章 洛山高校戦:第1クォーター
赤司「・・・」
赤司は無言のまま夢芽の手を引いていた
夢芽『///あの、赤司くん・・・手を離して・・・』
あまりの沈黙と赤司の手のぬくもりに耐えられなくなった夢芽が小さく震える声で呟いたが、赤司は聞こえない振りをしたまま手を離さず近くの公園までやってきた
赤司は夢芽をベンチに座らせると夢芽の前にしゃがみ込んで夢芽の顔を見つめた
赤司「夢芽、何でメールが出来ない?」
突然の話に夢芽が顔を上げると見上げてくる赤司と目があった
月明かりに浮かんだ赤司の瞳は、左右で色の違う綺麗なオッドアイ
夢芽(綺麗・・・中学時代はどちらも黒い瞳だったのに・・・)
綺麗な瞳を何もいわず見つめていると赤司がため息をついた
赤司「夢芽、どうしてメールをしてこないんだ?」
赤司の再度の問いに、夢芽は何も言えなかった
夢芽(失恋したからだなんて言えない・・・)
赤司「もう、メールをするのが嫌なほど俺のことが嫌いになったのか?」
突然の赤司の言葉に夢芽はとっさに口を開いていた