第26章 洛山高校戦:第1クォーター
夢芽『赤司くん・・・なんで・・・』
言葉にならなくて、もう会えないと思っていたから、自然と夢芽の瞳から涙がこぼれ落ちていた
赤司「えっ!!何で泣くんだよ」
突然の涙に、さすがの赤司も慌ててしまった
黒子「お待たせしました、夢芽さん。あれ?赤司くん?」
赤司「(黒子・・・俺が来るの感ずいてたな。ま、仕方ないか。どうせ夢芽をここにいさせたのも黒子だろうし)一緒にどこかに行く予定だったのか?」
黒子「そのつもりでしたが、実は急用ができまして・・・すみませんが赤司くん、夢芽さんを家まで送って頂けませんか?もう、暗いですし」
黒子はわざとらしい言い訳をすると、夢芽のことを赤司に頼んだ
赤司「ああ、わかった。俺も夢芽に話があったし。ほら、行くぞ、夢芽」
赤司はさりげなく夢芽の手を握ると歩き出した
黒子(赤司くん、いつの間に《暁》から《夢芽》になったんですか?)
黒子は赤司の小さな変化を面白そうに心の中で呟いていた