第26章 洛山高校戦:第1クォーター
夢芽が赤司を好きなのは黒子だけが知っていた
卒業式の日、夢芽に赤司のアドレスを聞くように進めたのは実は黒子だったのだ
夢芽が赤司を好きなのは明らかだったが、赤司は全く気づいていなかったからだ
しかも、赤司が進学したのは遠い京都の高校
落ち込んだ夢芽に黒子はせめてメールで連絡を取ればとアドバイスしたのだった
毎日嬉しそうにメールをしていた夢芽が、突然赤司にメールをしなくなった
それも日曜日、赤司に会いに京都に行った次の日から
黒子は赤司のメールを思い出しながら夢芽を買い物に誘った
黒子(あのメールからすると、今日赤司くんが夢芽さんに会いに来ますからね)
クラブが終わり夢芽は体育館で黒子を待っていた
夢芽(遅いな・・・買い物ってなんだろう?誘っといて内緒ってどういうこと?)
考え事をしていた夢芽は近づいてきた人物に全く気がつかなかった
赤司「夢芽・・・」
懐かしい声に夢芽の心臓が飛び跳ね、振り向いた先にいたのはこんなところにいるはずのない人物、夢芽の大好きな赤司だった