第26章 洛山高校戦:第1クォーター
黒子《何もありませんよ。ただ、月曜日から元気がありませんね。日曜日に赤司くんに会いに行くってはしゃいでましたが、赤司くんの方こそ夢芽さんと何かありましたか?》
赤司(元気がない?あんなに元気だったのに・・・)
気になった赤司は創立記念日で学校の休みの金曜日に東京に行くことにした
黒子に金曜日の練習時間を聞いて赤司は携帯を閉じた
次の日、黒子はさりげなく夢芽の様子を観察していた
夢芽は携帯を開いて眺めてはため息をつき携帯を閉じる、という動作を何度も繰り返していた
黒子「夢芽さん、携帯がどうかしましたか?故障ですか?」
夢芽『えっ?ううん、大丈夫よ』
夢芽は何でもないように元気な振りをするが、洞察力の優れた黒子の目は誤魔化せなかった
黒子「(赤司くんのメールと関係がありそうですね。あんなメールを急にしてくるなんて、赤司くんらしくもないしですし)日曜日に赤司くんとけんかでもしましたか?」
黒子は何となく状況を理解していたが夢芽に確認してみた
夢芽『けんかなんてしないよ。もういいの・・・ただの憧れに戻っただけだから』
夢芽は寂しそうに外を眺めていた