第19章 桐皇学園高校戦:延長戦①
梓弓『///(近すぎ・・・やだっ、恥ずかしい・・・)』
梓弓はとっさに目を反らしてしまった
心臓の音が青峰に聞こえてしまいそうなほど大きくなっていた
青峰「(?何あせってんだ?おもしれ~)ほら、早く呼ばないとキス、するぞ」
梓弓『///いっ、いじわるっ・・・』
さらにとんでもないことを言われ、梓弓は涙ぐんでしまった
青峰(やべっ、泣かしちまった。いじめすぎたかな?けど、泣いた顔も可愛いな・・・)
涙を溜めた瞳が可愛くて、青峰は梓弓の顔を手で固定し頬にキスをした
梓弓の身体が硬直したが、青峰はかまわず何度も頬にキスを繰り返した
青峰「早く呼べ・・・梓弓・・・呼ばないとこのまま続けるぞ」
大好きなバリトンの声にくらくらしてしまい、梓弓は何も考えられなかった
青峰の唇が少しずつ梓弓の唇に近づいていく
もう少しで、唇・・・と、思った瞬間・・・
梓弓『///だいき・・・』
梓弓が小さく震える声で青峰の名前を呼んだ
青峰「(ちぇっ、もう少しだったのに・・・いいや、やっちまえ)聞こえない~~~」
青峰は梓弓の顎に手をかけ上を向かせると唇を重ねた
梓弓(えっ?何これ・・・大輝の、唇・・・)
優しく触れるだけのキス・・・
突然の出来事に瞳を見開いたままだった梓弓は、瞳を開けた青峰と目があった
青峰「梓弓、キスのときくらい目瞑ってろ」
青峰は少しだけ唇を離すと囁くように、甘く優しい命令をした
素直に瞳を閉じた梓弓の唇に、青峰は再度唇を重ねる
青峰(本当、可愛い♪)