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Blue Star【進撃の巨人:R18】

第15章 緑と赤


『緑はリヴァイさんのイメージカラーです。赤は…私かなぁ…なんて…』

『ほぅ…』

自分が作った物の説明は気恥ずかしい。


『普通にハンカチを折りたたむだけじゃ、この2つの羽は意味を持ちません』

表と裏に羽があり、リサは指を指しながら説明する。

『こちら側の羽に、反対側の羽が出るように折り曲げます。このまま沿って羽同士合わせると…ほら、翼を広げた感じになります』



左側に赤の羽、右側に緑の羽。


離れていた2色の羽は合わせることにより翼になる。


それはリサの願いの翼。


離れることがあっても必ずひとつに。


『なるほど。一見普通の柄かと思える羽も説明聞くと面白い。俺とリサだけが知る翼か…』

『そうですね、説明聞いてない人は分からないかもしれません』




『赤がリサで緑が俺か…なら、俺はこの緑の羽の刺繍みたいに赤の羽の刺繍…リサの元にいつでも行ってやらねぇとな』

何度も羽が行き来するようにリヴァイはハンカチを折る。


『リサが何処で何をしていようとも、俺はお前の近くにいる』

『…でも、リヴァイさんはあの人がいるじゃないですか』


ローザの存在を思い出し胸が痛む。


『あいつとは別れた』

『え…!もしかして、私のせいですか?!』

『違う…。俺はあいつが好きなわけじゃねぇ。昔に知り合っただけで、今回は仕事上仕方なく付き合っただけだ』


同じ女同士だからリサは分かる。
あっちは仕事上だけの付き合いだなんて思っていないはずだと…。



『え…じゃぁ…』

『俺は誰とも付き合っていない。あいつには触りたいと思えなかったな…』

『昔に知り合ったって言ってましたけど…』



『あいつは娼婦だ…。地下街の娼館で働いている』





大人の男性なのだから娼館に行くのは理解出来る。それはそれで少しショックではあるが、リサは嫌な気がしていた。






『リサ、俺が来たのはこのハンカチの礼やローザのことだけじゃない。聞きたいことがあるからだ』




リサは一気に血の気が引いた。



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