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Blue Star【進撃の巨人:R18】

第52章 初めましてと再会


『リサ、君は僕と結婚する気はあるかな?』
『あるわけないです。どれだけ口説かれても気持ちは変わりませんから』
『はは、すっかり素のリサだね。それはそうとリサはクララ・ミッシェルが危険な状態なのは知っているかい?』

え?と思わずオレグの方へ顔を向ける。
漸くこちらを向いたねとオレグはニヤリとするものだから、リサはしまった顔をした。

『ここ暫くは経営難だと聞いている。商談とキミの父は言っていたが、金のやり繰りにあちこち走り回っているよ。創立者のクララ様の時とは時代の流れも変わり、装飾品は流行りの移り変わりが早い。まぁ、昔から変わらない物を好む者もいるだろうけど、そうじゃない者もいるのだよ』

焼き菓子をサクッと齧るオレグ。
高級なドライフルーツが混ぜ込まれているが洋酒が足りないとボヤく。
もう何も食べるなと言いたくなるのをリサは話を聞くためにグッと飲み込む。

『それで、本題だ。リサの父親は明確には言わないが、僕の援助を求めている。まぁ、僕は色々なコネがあるからね』
『・・・・・・憲兵に捕まったあともすぐ出ましたもんね』
『実証済みだろう?』
『・・・最低』
『はは、僕は貴族でも親戚一同優遇されているからね。まぁ、いくら僕でも誰にでも手を貸す程優しいわけじゃないから、ミッシェル家を少し調査させてもらったんだ。そしたら、まさかの君だ。こんな運命ってあるのかと目を疑ったよ』
『私は貴方がここに居ることに目を疑いますね』
『辛辣だねぇ。従順だったあの時の君も良かったが、気の強い君も魅力的だ』
『・・・止めてください。それで、私と結婚させてくれるならミッシェル家を援助すると?』
『リサの父親はリサが承諾すればと言っていたよ。いい父親じゃないか!会社の命運が掛かっているというのに意志を尊重してくれる優しい父親!その娘のリサは父親に・・・どう返す?』

あぁ・・・腹の底が煮える。
リサは久しぶりに奥底から嫌悪感をむき出しにする。
答えが一択しかないような聞き方だった。


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