第44章 膨れる想い
リヴァイは足を軽く閉じ、膝立ちになるとリサの細腰を掴み再度ゆっくりと挿入する。
腰が緩い弧を描く形のせいで、壁を擦りながら沈む。
『あぅっ!!』
『・・・締りのいいやつだな。挿れただけでギュウギュウだぞ』
『こ、この体勢のせいですっ。・・・深っっい・・・』
『そうなる様にしてるんだろうが。ほら・・・、俺のが入ってるせいで触ると形が分かりそうだぞ』
『あっ・・・やンっ・・・またシーツ濡らしちゃいますっ』
そっとリサの腹を撫でると、自分の根の位置を確認するように擦る。外部からの刺激でリサは中と外の両方がぞくりと胴震いした。
スローからやがて動きを早めるとリサの嬌声も高くなる。折角移動した場所も次第に濡れ始め、リサの予想通りに再びシミを増やしていく。
それどころか尻が上がっているせいで腰にも伝わり、背中にも垂れだしていた。
行き場のない手はシーツを掴み、どうしようもない快楽に髪を乱す。浅い呼吸を繰り返しながら律動的に動く体はリサの上に汗をぽたりと落とした。
名前を呼べば目が合う。
目は蕩けながらも口は笑みを浮かべている表情にリヴァイは胸が熱くなる。
─────幸せというのはこういう事だな
自分のモノに善がり、蕩け、乱れる。
男としても心と体が満たされる。
─────本当に言葉にしなくても・・・・・・いいのか??
『リサ・・・っ、俺は・・・』
『っあ・・・!やっ・・・リヴァ・・・イさんっっ!も、駄目っっ!』
『・・・分かってる。リサっっ!お前が・・・・・・くっっ』
リサが果てると同時にリヴァイもまた果てる。
リヴァイの言葉は喉に留まった。
『・・・・・・・・・そういえばリヴァイさん、最後何か言いかけてませんでした?すみません、私・・・必死で・・・』
『いや、大したことじゃねぇから気にするな』
横に寝転ぶリサの髪を撫でる。
────リサへの気持ちが膨れるばかりだ
2人は乱れたシーツの上で他愛ない話をしながら夜を過ごした。
リサは明日、約束したエルヴィンに会う。