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Blue Star【進撃の巨人:R18】

第44章 膨れる想い


『リヴァイさん・・・どうしたんですか?』

リヴァイの頬に触れ鋭くも優しい瞳に自身を映す。いつも自信に溢れていた瞳が小刻みに揺れているようだ。

『何でもねぇよ』

瞬きひとつすると小さな揺れは戻り、いつもの強い瞳に戻っていた。

先の未来なんて誰にも分からない。

今はただ、瞳の先に映る愛しい姿を愛でていたい。





『リヴァイさん・・・好き』




『・・・・・・あぁ』




また、応えられない。

枕の上に扇状に広がる髪に艶っぽい表情に嘘偽りもない笑顔。応えられないこの瞬間だけが、いつも身を食いちぎられた様な痛みと絶望にかられる。

この言葉のあとの想いが伝わればいいと、リヴァイはそっと唇を重ねる。


『ん・・・』



リサは知ってか知らずか、微笑みながらリヴァイに応える。
軽いリップ音が鳴り、それがスタートの合図かのように体はより密着しベッドが軋んだ。




『ふっ・・・ん、んっ・・・はあっ・・・』

絶え間なく接する唇の熱にぞわぞわと全身に血が巡る。僅かに与えられる酸素を吸いながら、互いの口内を貪り最初の熱を味わう。

『もう蕩けた顔してんじゃねぇか・・・。すっかりヤラシイやつになったな』

体温が上昇して熱が出たような、蒸気したリサにリヴァイはリサの顎に指を添える。

『誰のせいですか・・・』

『・・・あぁ、俺のせいだったか。それは悪かったな』

思ってないくせに・・・とリサは笑いながらリヴァイの首に手を回す。リヴァイも口端を上げて唇を寄せた。



小さな唇をじっくり味わい、リサの耳に触れるとぴくっと反応する。
耳たぶを親指と人差し指で円を描くように撫でる。やわもちのような感触をリヴァイは楽しんでいるが、リサは指と耳たぶの摩れる音が伝わり血が耳に集まり熱くなる。


『片耳だけ、すげぇ赤くなってるぞ・・・』

『だって・・・。今日のリヴァイさん・・・なんだかいつもと違う。いつもはもっと・・・その・・・』

何か言いにくそうにモジモジとし出すリサ。



『いつも性急なのに・・・か?』



端正な顔がグイッと近づく。

リサは戸惑いながら頷いた。



『おいおい、盛ったガキみたいに言うじゃねぇか。・・・ゆっくりとリサを快感の底に導いてやるよ』

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