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Blue Star【進撃の巨人:R18】

第40章 割れたティーカップ


『私の姓はおばあちゃんから譲り受け、気軽に名乗らないようにと言われています。理由は分かりませんが・・・すみません』
『そうですか・・・。クララ様はリサ様を守るために・・・。それではリサ様が名乗れないなら私が確認しましょう』

え?とリサはアーヴェンを見る。


『リサ・ミッシェル様・・・そして、貴方様のお婆様はクララ・ミッシェル様。・・・当たってますでしょうか?』


『・・・あ、あってます・・・何で・・・アーヴェンさんが私の姓を知ってるんですか・・・?それに、さっきからリサ様って・・・』

『リサ、落ち着け。さっきから気になっていたことがある。爺さん、リサの婆さんの名前はクララって言ったか?』

アーヴェンは、はいと頷く。

『そうか・・・。リサ、よく聞け。俺は地上のことはそこまで詳しくねぇが・・・ひとつだけ確信した』

『え、何ですか・・・?』



『クララ・ミッシェル・・・、それは貴族が好むブランドの名前だ。衣類、小物、装飾品・・・それらを扱うトップクラスのブランド・・・。地下街でも一時期紛い物がよく出回っていた』

『リヴァイ様、よくご存知で。クララ様の裁縫の腕前は壁内一であり、1代にしてトップブランドまで築き上げました。リサ様はクララ様の実のお孫様なのです。そして、私はクララ様の元にいました執事です』


リヴァイとアーヴェンの視線はリサに注がれる。


『ち、違う・・・違います!私は地下街で育ち、小さかったからあまり覚えてないけど・・・おばあちゃんも1人で私も1人で・・・だから、いつの間にか一緒に暮らすようになっただけで・・・おばあちゃんはともかく、私は本当の孫なんかじゃないです!』

椅子をバタンと倒しながら立ち上がり、何度も首を横に振る。


『・・・爺さんは、リサと婆さんのこと知ってるんだろ?リサは知る権利がある』

『勿論でございます。本日はその為に参りました。お話をさせてください』



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