第39章 健気でいじらしくて(●)
『リサ、イスを押さえとけよ』
『わかりました!』
料理や裁縫の本がずらりと並んだ本棚の上の埃を落とす。高いところから順番に、丁寧素早く確実に。
リヴァイが高いところの埃を落とすとリサは箒で掃いて綺麗にしていく。
最低限の掃除を2人はそつ無くこなし、最低限の掃除は最低限以上の仕上がりとなった。
『元の部屋に戻りました!!』
『細かいところはあるが、まぁ及第点だ。シーツも綺麗になったな・・・』
ピシッと皺がのび、清潔感溢れる寝具。
部屋が綺麗だと地下街でも空気が澄んでるような気がした。
『さて、リサよ』
『なんでしょう?休憩でお茶にしますか?』
リサは、うわ~カップも洗わなくちゃ!と洗い場に2つカップを持っていく。引き出しにしまっていたエプロンを付けると、待っててくださいねーとリヴァイに微笑みかけた。
『掃除して疲れているのに茶まですまんな』
『い、いえ・・・!リヴァイさんもお疲れ様でした』
リサの背中にピタリとリヴァイはくっつくと腰に手を回す。リサが気になって洗う手を止めると、続けてろ・・・と囁かれ耳がジンっとなった。
『えっと・・・リヴァイさん?』
エプロンの上にあったリヴァイの手はエプロンの下に移動する。
『リサ、お前の洗い方に不満はねぇがこのティーポットも洗ってくれ』
薄らと埃が乗ったティーポットを手渡すと、リサは頷き再び洗う。
『リ、リヴァイさん・・・あのっ・・・手・・・』
リサの服の上にあったリヴァイの手はリサの服の下に移動する。
『あぁ・・・気にするな』
リヴァイの手はリサの臍の周りを撫でる。短く切られた爪で擦られるのは、擽ったくもあり焦れったくもあった。
人差し指で臍の穴の中をくるくると回すとリサのお腹に力が入る。
『リヴァイさん、お腹痛くなっちゃいます・・・』
『すまんすまん。触りたくなる臍があったからな・・・。それなら痛くならねぇ他の穴を触るか』
『あっ!!そ、そこはっ・・・!!』
チュクッ・・・・・・
『既に濡れてるな。期待してたか?』
手が濡れているリサは顔を隠せず、耳まで赤くなる。リヴァイが赤くなった耳をチュッと口付けるとリサは甘い声を出す。